整備工場のためのインターネット活用講座 – 2014年08月号(通巻582号)

あなた自身の情報開示をしましょう!

前号では「HPには、詳しいお店の説明が必要」ということをお話しましたが、HPでお店の良さを伝える事ができても、そのお店を経営しているあなた自身がどんな人物なのか?どんなメカニックが整備をしているのか?を伝えないと、お客さんは共感することができません。詳しいお店の説明と同時に、人物にフォーカスした説明も必要になります。つまり自身の情報を公開してお客さんに共感してもらる必要があるということです。

お客さんの集まるお客様が集まるHPには、大きく分けて3つの要素があります。

  1. 「お店」営業方針や内情について詳しくわかる、
  2. 「人物」経営者の理念や従業員の人となりが詳しくわかる、
  3. 「サービス」お店のサービス内容について詳しくわかる、

お客様に共感されるHPには、これらの要素を必ず盛り込まなくてはなりません。HPは、経営者の理念や生い立ち、なぜ整備工場を経営しているのか?などの理由が書かれています。

 

何を書けばお客さんは共感してくれるのか?

あなたのお店に初めてのお客さんが来店したとします。お客さんは、あなたの見た目や話す言葉、声の質や大きさ、ボディランゲージなど、目と耳や感覚を駆使してあなたの人物像を推し量ります。信頼出来る人だと判断すれば、整備の相談に進むかもしれませんし、フィーリングが合わなければ「また来ます」と言って帰ってしまうかもしれません。 実店舗では、お客さんの様子を見ながらその場で対応することができます。

ところがインターネットでは、お客さんに合わせた柔軟な対応をすることができません。つまり「どんなお客さんにも共感してもらえるようなシナリオを考え、事前に作り込んでおかなければならない」ということなのです。 実直なお客さんに来て欲しければ、あなたが真摯に事業に取り組んでいる様子を伝えなければなりません。同じ地域のお客さんに来店して欲しければ、あなたが自分の地域を愛していて、お祭りやイベントに参加している様子を伝えた方が良いでしょう。スポーツカーの整備をしたければ、あなたはスポーツカーが好きだということを伝えるべきです。

 

 

お客さんの知りたい事を伝えましょう!

「ぜひ○○モータースにお越し下さい!」と、あなたが言いたいことを書くのではなく、お客さんの知りたいことを書くことです。 私のクライアントさんの多くは、自分の生い立ちから整備工場を経営するまでの過程をHPで伝えています。なぜ生い立ちから伝えなければならないのか?それは、整備を目指すきっかけが幼少時代にあるからです。「幼稚園に入る前には道路を走るクルマを言い当てる子供でした。」「子供の頃は、クルマの下に潜る父親を誇らしく想っていました。」など、整備工場を経営するきっかけはさまざまです。 その、あなたが整備工場を経営するきっかけや理念を、お客さんに伝えることです。その気持ちや想いは、HPを通じてお客さんに伝わります。結果「ぜひあなたの工場にお願いしたい!」というお客さんがやってくるようになるのです。

ホームページは、何かを売り込む場所ではありません。あなたが考えている想いや気持ちを正しく伝える場所なのです。普段なかなか伝えられないあなたの想いや理念をHPで伝えるようにしてください。

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