整備工場のためのインターネット活用講座 – 2019年11月号

チラシに代わる、手間だけど効果絶大な広告媒体とは


整備工場が車検や点検の集客を行なう際、地域で最初に考えるべき広告は「新聞折込広告」です。オーソドックスで着手しやすい広告です。しかし、その新聞折込広告の反響が劇的に低下しています。

死に体の新聞折込広告


若い世代が新聞を購読しなくなっているため、購読者層は6~70代以上のいわゆる高齢者層に限定されています。クルマを購入しようと考えている年代の多くは、すでに新聞を購読していないのが現状です。新聞を購読していないわけですから、折込広告を見ることも無いわけです。それでも莫大な予算をかけて多くの地域に配布すれば、多少なりとも反応があったりするもので、なかなか新聞折込広告をやめられない会社も多いのが現状です。「新聞折込は麻薬のようだ」という経営者もいるくらいです。

そんな、厳しい状況の新聞折込広告ですが、実はいまそれより効果のある地域媒体があります。それが「フリーペーパー」です。

確実にポストに届くフリーペーパーを活用しよう


フリーペーパーは、基本的に各家庭に手配りしているためポストに届きます。新聞購読を行なっていない世帯にも確実に届くのが、地域のフリーペーパーです。おそらくあなたのお家にもポスティングされていると思います。この、フリーペーパーの反応が良くなっています。そんな、新聞未購読世帯にも確実に届くフリーペーパーですが、特色がありますので押さえておきましょう。

フリーペーパーは読み物 広告は記事広告で


フリーペーパーに広告しろというと、新聞折込広告と同じ内容の広告を出稿してしまいがちですが、フリーペーパーは「読み物」として精読される傾向の媒体なので、いわゆる「広告」は広告として認識されて敬遠される傾向にあります。そのため「記事広告」という手法を検討してみてください。

記事広とかタイアップ広告と呼ばれるものです。記事広告の場合は、編集部から依頼されたライターやカメラマンがお店に訪問して第三者目線でお店の紹介をしてくれ、かつ読み物としてまとめてくれますので、読者も違和感なくお店のことを理解してくれるようになります。フリーペーパーの場合は、この記事広告が非常に有効です。

フリーペーパーの読者特性を考えると、記事広告を作りタイアップ広告として出稿することで、狙った地域の多くの世帯にお店のことを知ってもらうことができますことができます。

そんなフリーペーパーの記事広告ですが、難点もあります。手間とコストがかかるのです。記事広告にするためには、それなりの記事を作らなければなりません。丸投げで作ることもできますが、当然費用もかかります。ホームページが充実している会社は、多くのコンテンツをホームページから抜粋することもできますが、イチから作らないといけない会社も多いと思います。手間はかかりますが、一度苦労して作った記事広告のコンテンツは使いまわしをすることができますので、頑張って作ると良いでしょう。

手間とコストのかかるフリーペーパーの記事広告ですが、キチンと作ると多くの場合効果が見込まれます。アナログの地域集客を考えているお店は、ぜひ試して欲しいと思います。

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