整備工場のためのインターネット活用講座 – 2014年07月号(通巻581号)

お客に共感されるHPを作るためには3つの要素が必要です。

  1. 「お店」営業方針や内情について詳しくわかること、
  2. 「人物」経営者の理念や従業員の人となりが詳しくわかること、
  3. 「サービス」お店のサービス内容について詳しくわかること、

 

お店を詳しく伝えましょう!

あなたは、やっと貯めたお金を頭金に自宅を新築するとします。どんな工務店に家を建ててもらいたいとおもいますか? まさか近所の工務店に飛び込みで依頼するなんていうことはしないと思います。おそらく、事前に「どんな工務店なのか?」「実績はあるのか?」「今まで苦情は無いか?」「どんなポリシーで家を建てているのか?」「得意な工法はあるのか?」など、その工務店に関するあらゆる疑問を解決しようと情報を収集するのではないでしょうか。 その、あなたが工務店を探す時に感じた疑問や不安を、あなたのお客様もあなたのお店に対して感じているというわけです。

「どんな特徴がある整備工場なのか?」「創業はいつか?」「なぜ整備工場を創業することになったのか?」「どのような想いで仕事をしているのか?」などの、『お客様の知りたい情報』を提供するHPを作る必要があるということです。

私のクライアントで『昭和22年創業の老舗販売店』というキャッチコピーを付けた整備工場があります。香川県のありふれた整備工場でしたが、お店のHPには、このキャッチコピーと共に創業当時の古ぼけた写真を掲載しています。お店の前にはオート三輪が停まっていて、道路は凸凹の土埃を舞い上げるような時代の写真です。そんな写真とともに、創業当時の思い出話を延々と説明しているのです。

それを読んだお客様はどう思うでしょうか? 「古ぼけた整備工場だな、嫌だな。」と思うでしょうか?それより、「昔からやっている整備工場なら、怪しい工場ではないかな?」と感じてくれるはずです。

お客に共感されるHPを作るためには、お店のことを詳しく説明することで、お客の感じる『安心感』をたくさん積み上げてもらうのです。その結果「このお店にぜひ整備をお願いしたい!」という所までお客様の共感が高まるというわけです。 そう考えると、先代の時から使われている古ぼけたトタン屋根の整備工場も、歴史を感じる味わい深い工場に見えるから不思議なものですね。

逆転の発想で、『恥ずかしい・みっともない』と思う事を隠すのではなく、逆にドンドン開示することです。そうすることで、あなたのお店だけのオリジナリティ溢れる物語が誕生します。それをHPに詳しく書いてお客様に伝えて下さい。良いHPになるはずです。

お客様の集まらない整備工場のHPで一番多いのが、お店の言いたい事ばかりを伝えてしまうHP。「今なら車検10%OFF!」「タイヤキャンペーン!」という、あなたの良いたことばかりを書くのではなく「お客様の知りたい事」を伝えるホームページを作って下さいね。

次号は「人物」について、どのような事を書けば良いのかについてお話します。

コメントは受け付けていません。