整備工場のためのインターネット活用講座 – 2019年6月号

2020年後の整備工場のはなし

今回は、2020年オリンピック終了後の整備工場が考えるべき方向性についてお伝えします。

今まで、整備工場が成功するためには3つのキーワードがありました。それは「安い」「広告宣伝」「インターネット」です。第一のキーワード「安い」ですが、今までは価格を安くすればお客さんが集まる時代でした。格安車検掲げ「車検が安い」と安さをアピールすることで、多くのお客さんを集めることができる時代でした。

「広告宣伝」が上手い整備工場も、お客さんを集めることができました。チラシを大量出稿することで一気に車検のお客さんを集めることができたのです。

「インターネット」を上手に活用しているお店も、良いホームページと広告の集客効果で新規集客に成功している会社があります。

しかし、2020年以降はこれらの集客効果が無くなります。東京オリンピック以降の成功キーワードは「コミュニティ」です。コミュニティが作れる整備工場は、これからも成長することが出来るでしょう。そして「オープン化」も大切なキーワードです。「コミュニティ」と「オープン化」この2つのキーワードを理解している整備工場は、2020年以降の成功の波に乗れるはずです。

 

地域コミュニティを作ろう
あなたの整備工場は「顧客リスト」を所有していますか?この顧客リスト、今まではお店と顧客が「一対一」でつながっている関係でした。お店と顧客はつながっているが「顧客と顧客」は繋がっていない状態です。この顧客との関係性を再構築してコミュニティ化できるお店は、今後も生き残っていけるでしょう。

コミュニティ化とは、一言で言うと、顧客と顧客を繋げることができるかどうか?ということです。顧客との「一対一」の関係を「多体多」の関係にすることで、あなたを中心としたコミュニティが出来上がります。顧客同士が応援し合う文化、価値観を共有できる関係性が作れると、この先も生き残っていくことができるのです。

 

すべてのビジネスはオープン化する
いかに本性を隠して見栄えの良いホームページを構築しても、レビューに会社やスタッフの内情を暴露されてしまう時代です。どんなホームページよりも、レビューが大切になっています。つまり、お客さんに対して、あなたの会社がどのような目的を持っているのか?どんな想いで地域で活動しているのか?そういう部分まで見られるようになっています。地域のお客さんにあなたの会社の活動について共感してもらわなければ、顧客になってもらえない時代になっていくというという事です。

 

本物しか生き残れない時代
2020年以降は、自社の地域コミュニティ」を持って、顧客に応援してもらえる整備工場だけが、生き残っていけるのです。バンバンチラシを入れて集客している中身の無い整備工場は、口コミサイトにそのことを書かれてお客さんは寄り付かなくなるでしょう。

一方、顧客を大切にして、顧客同士を繋げることができる整備工場は、顧客も離れず安定して事業を継続することが出来るはずです。つまり、本物しか生き残れない時代になるということなのです。今から自分のコミュニティを作っていけば、もうすぐやってくる時代の転換点に対応することができるのです。

 

一時的なブームを追うのか本質を目指すのか。
あなたはどちらの整備工場を目指しますか?

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