整備工場のためのインターネット活用講座 – 2019年4月号

整備工場来店頻度を高めるのに向いているサービスとは?

いま、整備工場がガソリンスタンドを新しくオープンするケースが増えています。もしあなたが、SS経営者だと考えてみてください。これからさらにスタンド数が半減すると言われている中、今からSSを新規オープンするでしょうか。私がガソリンスタンド経営者なら、特別な理由がない限り新規出店はしないと思います。

そんな、これからさらに半減すると言われているガソリンスタンドですが、別の見方をすると魅力的に見えることがあります。整備工場の立場で考えると、SSの集客力は今でも魅力的なのです。整備工場と比べて圧倒的に来店頻度の高いガソリンスタンド。来店頻度の高いSSをフロントエンドとして、給油客に車検を進めて整備で稼ごうと考える経営者が多くなっています。

しかし、SSを新規オープンさせる場合は莫大な投資金額が必要となります。余裕がある会社は別にして、そんなことをあなたが考える必要はありません。もっと身近なものでたくさん来店頻度を高めるように考えれば良いのです。それが「洗車」です。

 

洗車で繰り返し来店していただき顧客ロイヤリティを高めよう
整備を利用していただいた後のサービスだった洗車。これを集客の窓口にしてみましょう。あなたの整備工場で車検をやってくれたお客様には、月に一回、無料や安価な価格で洗車をしてあげるのです。たったこれだけで毎月お客さんがあなたのお店にやってきます。

お客さんは、洗車はガソリンスタンドでお金を払って行うものと考えがちですが、あなたの顧客である限り、あなたの整備工場で洗ってあげたら良いじゃないですか。車検を受けてくれたお客さんやクルマを買ってくれたお客さんには、月ごとの洗車チケットを差し上げましょう。するとお客さんは、気軽にあなたの整備工場に来店してくれるようになります。来店頻度が高まれば、必然的に色々な相談が発生することでしょう。

え?洗車機を導入するお金がない?手洗いで良いじゃないですか。毎月何十台も洗うの面倒?お客さんの車を洗ってあげるだけで売り上げが2倍になるなら良いじゃないですか。

逆転の発想です。今まで車検の後にサービスとして行っていた洗車を、順番を入れ替えビジネスフローの最初にもっていくことで、あっという間にお金のかからない顧客サービスが可能になります。早速明日から、納車前の最後に適当に洗っていた洗車を1番前に持っていき「洗車から始まる集客の手段」を考えてみましょう。

顧客に洗車機を無料開放している整備工場や、手洗い洗車をフロントエンドして集客している整備工場が存在します。洗車を集客の手段にする方法は、すべての整備工場ですぐに実行できます。1年後には、あなたも驚くほどの成果を上げるでしょう。その仕込みを、今日からスタートして欲しいのです。

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