整備工場のためのインターネット活用講座 – 2018年5月号

ホームページは1つでいいと思わない

ある自動車販売店経営者さまの集客相談を受けていた際のことです。「ホームページをリニューアルして集客しないのですか?」と聞くと「すでにホームページは持っているからいいよ」と言う人がいらっしゃいました。どんなホームページかと言うと、会社概要や事業紹介しか書かれていない、会社案内に近いホームページです。インターネットを正しく使いこなしておらず、実にもったいないと思います。

あなたは、ホテルをインターネットで見つけるとき「会社案内」のホームページを見て、行くかどうかを決めるでしょうか?
どんなコンセプトのホテルなのか、どんな雰囲気なのか、どんなサービスがあるのか、お客様の感想はどんな感じだろうか?など、そのホテルに関する様々な情報が掲載されたホームページを判断材料にすると思います。会社案内のホームページで宿泊先を決めることはないはずです。

整備工場も同様です。私たちはわかりやすいサービスや商品を扱っているわけではありません。説明が必要な高額商品を扱っています。だからこそお客さんに詳しい説明が必要なのです。その情報を伝えることができるのがホームページなのです。

 

目的に合わせたサイトを構築する

最近のホームページの流れとして、会社の基盤となるウェブサイトを持っているのと同時に、プロジェクトごとの個別ページを作るケースが多くなっています。その理由はスマートフォンにあります。スマートフォンからのアクセスが増えてきたおかげで、今までのように、何十ページもある巨大なウェブサイトが機能しにくくなくなっているのです。そのため、プロジェクトごとのコンセプトのわかりやすいウェブサイトを作り、複数のウェブサイトで集客を図るケースが増えています。

実社会において、店舗やスタッフを複数店舗作ると考えると膨大なコストがかかりますが、バーチャル展示場であるホームページを増やす文には、コストはかかりません。ぜひあなたも、今のホームページ以外に販売事業や整備事業、鈑金事業と、複数のホームページを作って複数の集客を行うと言うことを考えてみてください。「もうホームページはあるから良いよ」と、自分でドアを閉めていると、新しいお客さんは来店しないのです。

今のホームページは会社案内のサイトとしてそのままでもいいと思います。それ以外に、集客に結びつくホームページを複数立てていくことが重要です。ぜひ、ホームページは1つあれば良いと考えず、サービスごとに集客できるホームページを作るように柔軟に考えてほしいと思います。

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