整備工場のためのインターネット活用講座 – 2015年04月号(通巻590号)

 古くて汚ないので写真は載せられません

前号で「ホームページに社長の顔を掲載しましょう。普段見えない整備工場の内部を積極的に公開しましょう」というお話をしましたが、読者の方から質問を受けました。

「私の整備工場は小さいし古ぼけた工場なので、写真で見せるのは逆効果では無いのか?」

というご質問です。

整備工場は、昔から経営されているお店が多く歴史のある工場が多い業界です。中には1人で経営している小さな整備工場経営者の読者の方もいるかもしれません。あなたの経営している工場は古ぼけた小さな建物かもしれません。

でも・・「逆にそれが良い」のです。

 

「物は言いよう」

たとえば、商店街に古くからある和菓子屋さんに「創業◯年」と書いてあるお店があります。創業年が書いてあるだけで美味しそうに思えませんか?古くても汚くても大手より流行っているお店はいくらでも存在します。小さな個人店が大手になぜ勝てるのか?言うと、お店を選ぶ選択基準が違うからです。お客様はキレイで大きい飲食店よりも、小さくても美味しいお店に行こうと考えるわけです。実は、整備工場も同様です。トタン造りの古ぼけた整備工場でも、1人で経営している小さな工場でも、あなたの工場ならではの特徴をお客様に正しくしっかりと伝えることです。

 

お客様の選択基準を変えよう

お客様が整備工場を選ぶ選択基準とは何でしょうか?お客様は「大きくて新しいから」という理由で整備工場を決めているわけではありません。古くて狭くても、接客ルームが無くても「お客様の身になり誠実で安全な整備をしてくれる整備工場」を探しているのです。

ではなぜ、お客様はあなたのお店に来店せずに大きくてキレイな整備工場に入庫してしまうのでしょうか?それは、「工場の外観以外の選択基準をお客様に提示できていないから」です。整備工場で一番大事なことは「お客様の身になり愛車を安全に整備すること」です。規模や外観ではなく技術力こそが整備工場を選ぶ基準である、という選択基準をお客様に伝えることができれば、料金が適正であればおのずとお客様は集まります。その事を伝えるのに最適なのがHPです。

「お客様の身になり愛車を安全に整備すること」 どうですか?あなたの整備工場でも出来ている事ではありませんか?「当工場はトタン屋根の古ぼけた工場です。しかし整備の腕は負けません。」と自信を持って自分たちの仕事ぶりをHPで公開してください。

 

インターネットを活用している自宅ガレージの工場を公開します!

インターネットを活用して関東一円から新車販売や整備の受注をしている茨城県の自宅ガレージの整備工場を公開します。なぜ茨城県の小さな整備工場が、関東一円から何百万もする新車を受注することができているのか?その理由を公開します。

 

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