整備工場のためのインターネット活用講座 – 2018年12月号

前号では「車検の新規集客に成功しているお店は、見積もり相談や車検の無料相談をアピールしてそのうち客を集めている。」ということをお伝えいたしました。整備工場で新規客を集めることに成功している工場は、車検の無料診断や車検無料見積もり等の「無料相談」をアピールして見込み客集めを行っているのです。

前号をお読みいただいた読者の方から「具体的にはどのように新規の見込み客を集めるのですか?」というお問い合わせをいただきました。そこで本号では、無料診断を行なうための集客の仕組みについて解説したいと思います。

整備工場は、典型的な地域ビジネスです。北海道のお客さんが沖縄に車検を出すことはありません。そのため、地域やエリアでナンバーワンを取れば良いのです。日本ナンバーワンである必要はありません。地域ナンバーワンであれば良いのです。しかもそれは、実店舗で無くても良いのです。バーチャルの世界でナンバーワンであれば良いのです。バーチャルとは「インターネットのことです。

 

何かに特化したホームページを作る

クルマが故障した際、ユーザーが真っ先に取る行動は何だと思いますか?一番多いのは「買ったところに相談する」です。そしてそれ以上に良くあるのが「インターネットを検索する」なのです。つまり、見込み客を集めるための最初のステップは「何かに特化されたホームページを作る」ということが重要だということです。

試しに、あなたの地域で「車検」や「オイル交換」「オイル漏れ」などのキーワードで、インターネット検索してみてください。ほとんどの地域で「今すぐ客」を求める広告的なホームページばかりだと思います。「クルマの修理相談」をメインとしているホームページは皆無です。

お客さんは、売り込みを受けたくてホームページを検索しているわけではありません。何らかの悩みを解決したいと考え、インターネット検索しているのです。そこであなたの工場のホームページを見つけてくれ、悩みが解決できることがわかると、お客さんは相談してくれるようになるわけです。

 

お客さんの悩みを解決するホームページを作ろう

「オイル交換10%OFF!」ではなく「愛車のオイル交換がいくらかかるのか?最短15分でお調べします。」というホームページを作ることです。お客さんの悩みを解決するホームページを構築することだけを考えてみてください。

 

アクセスの多くはスマートフォンから

私は、毎日多くの整備工場に関するインターネット検索の結果について調べていますが、近年クルマの修理相談についての検索数が増えています。あなたはなぜかわかりますか?理由は、スマートフォンの急激な普及により、多くの人がディーラーへ修理にいく前に、自分のクルマの悩み(故障内容や近くのおすすめ整備工場など)について、気軽に調べるようになったからです。通勤時や寝る前、テレビを見ながら「近くで安く整備してくれる良い工場無いかな?」と、スマホで検索するようになったからです。その「お客さんの悩み」を解決できるホームページを作ることが大切です。

地域の見込み客が欲しい人は、まずはスマホに最適化された、お客さんの悩みを解決できるホームページを作ることからはじめましょう。

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